
今では日本中で母の日という文化が浸透していますが、全国的に伝わり始めたのは第二次世界大戦後の話です。そのため大正時代ということになりますが、意外と最近の出来事ということになります。実は母の日というのはアメリカで生まれた文化で、一人の女性から始まったとされています。その女性は20世紀初頭から生きた方で、その女性のお母さんは1905年の5月9日に亡くなってしまいました。
そこで女性はその母親を敬愛し、敬う気持ちを大切にしようと、母親のための祝日を設けようという運動を始めたのです。そして偉大な母親を敬うその女性の気持ちに賛同者が増え始め、やがてアメリカ全土にまで拡大していきました。その努力が報われたのは1914年で、アメリカ連邦議会は5月の第二日曜日を母の日と法律として可決させました。その翌年の1915年からその法律が施行され、世界で初めて母の記念日が誕生しました。
日本にもその文化は広がっていますが、1915年のうちにキリスト教ではすでにお祝いが行われていたとも言われていて、日本に本格的に広まったのは、森永製菓が1937年に全国的に母の日を広告したことがきっかけでした。しかしその時日本は戦争真っ最中で、そのような文化が浸透するはずがなく、日本が制定したのは1947年のことになります。先ほど紹介したアメリカの女性が祭壇にカーネーションを飾ったことがきっかけで、母の日にカーネーションを送る文化ができました。元々は白いカーネーションでしたが、赤いカーネーションの花言葉が「母への愛」や「熱烈な愛」などだったため、赤のカーネーションが良く使われるようになりました。
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